修理用電子部品通販 Witrigs での購入と不良品

Witrigsとは

Witrigsは修理用の電子部品を取り扱う中国の通販サイトです。

Witrigsでの購入

今回はPixel3用のディスプレイパーツを購入しました。
購入方法は、Webサイトから購入します。
支払いについては、中国サイトにクレジットカードを入力するのは怖かったので、Paypalを利用しました。
なお、購入にあたってWitrigsにユーザー登録はしませんでした。
しかし、その後にアカウントがないことで色々と面倒が発生したので、
アカウントを作成して購入したほうがいいと思います。

購入後に送られてくるメールとして、

  • Paypalからの支払い領収書
  • Witrigsから購入明
  • Witrigsから注文処理明細

の3つが大事なメールです。
特にWitrigsからの注文処理明細には、役に立たない商品追跡番号と、
「注文番号」が書かれています。
なお、これらWitrigsからのメールは高確率で「迷惑メール」として分類されます。
注意してください。

Paypalとは

Paypal社 (米) が行っている支払い仲介サービスです。
仕組みは、消費者→Paypalに支払い、Paypal→業者に支払い、というものです。

物品の到着まで

到着まで約1ヶ月かかりました。
コロナの影響でコンテナ船や物流が逼迫していることが原因だそうです。

物品の保証期間

Witrigsで購入した製品には保証がついています。
どの時点からかは不明ですが、通常だと60日が保証期間だそうです。
今はコロナの影響で配送が遅れているので、保証期間が90日となっています。
(保証は発送から計算かな?)
なおこの情報はWitrigsの英語サイトにしか記述されていません。

物品が届いてから動作確認まで

今回物品が届いてしばらくしてからテストを行いました。
なかなか時間が取れなかったのもあり、物品到着から3週間ぐらい経っていました。
品物には「Witrigs Certifyシール」がはられているので、
剥がさないように動作チェックをしましょう。
今回のパーツを動作チェックしたところ、タッチパネルが操作できない不良品でした。
うあー。

物品について

到着したディスプレイパーツを見ていると、刻印に「LG 2018年製造」とありました。
おそらく発売当時に作られた「余剰品」と検品で不適になった「初期不良品」が混ぜられて、
市場に流通しているものと考えられます。
届いた製品には一応「Witrigs Full Check」とか書かれたシールが貼っていましたが、
おそらくチェックなどされていません。

返品などの交渉

Witrigsでの返品や交換はすべて「公式サイトに書かれているサポート用メールアドレス」にメールを送って対処されます。
公式サイトに問い合わせフォームなどはありません。メールです。
(今探してみたら 「https://www.witrigs.com/awrma/guest_rma/index Request RMA 」という返品/交換 希望フォームがありました。
公式サイトからどうやればここにたどり着けるのかは不明です。)
問い合わせメールアドレスは国別に用意されていて、日本語サイトにかかれているサポートメールアドレスには
日本語で書いても大丈夫です。

メールには以下の内容を書きます。

  1. 注文番号
  2. 発注者名
  3. 発注内容
  4. 症状
  5. 交換/返品 の希望
  6. Witrigsの箱の写真
  7. 不良商品の写真
  8. **** 動作不良証拠となる動画 ****

この「動作不良証拠動画」がなかなかに面倒です。
まず現代のスマートフォンなどで撮った場合、簡単に数百MBを超える動画となってしまいます。
そんなものメールで送れないので、圧縮するなり、クラウドサービスを使うなりして送る必要があります。

そうしてメールを送っても1週間は返事が来ません。
また、返事のメールも高確率で迷惑メールに分類されます。
今回私はgmailでやり取りしたのですが、
実は中国の検閲でGmailからのメールが届かない可能性があります。
私は届きましたが、返事が来るまで不安でした。
ですので、中国の検閲に引っかからないメールアドレスで購入し、その後のやり取りにつかったほうが良いと思います。

今回メールを出して1,2週間経っても返事がなかったので、英語サイトのサポートメールアドレスにもメールを出しました。
こちらは2,3日で返事が来ました。
しかし内容はさすが海外対応という感じで、内容はフランクで「もういっぺん試して動画送って」という内容でした。
「もう4回も試したんだが」と言っても聞く耳持ちません。
そうして英語サイトサポートメールアドレスとキレ気味にやり取りしていたところ、
日本語サイトサポートメールアドレスから返事がありました。
こちらとのやり取りはスムーズで、ことが滞りなく進みました。

このようなやり取りの後、Witrigsが不良品と認めた場合、
RMA Ticket」が発行され、そのメールが送られてきます。
メールに貼り付けられているURLに行くと、
自分の購入したものが何で、それが返品・交換どの状態にあるのかを確認できます。

このとき私は「返品」を希望していたのですが、「Status: 交換」になっていました。
もう返金してもらって、そのお金でifixitから書い直すつもりでした。
そこでサポートメールアドレスに問い合わせたら、
「もう発送しているので待ってくれ」
とのこと。どうやら金は返したくないらしい。
しょうがないので、もうお金は返ってこない、品物も来ないつもりで諦めました。

その後

上記のやり取りの1ヶ月後、なんと交換品が届きました。
動作チェックをするときちんと動くものが送られてきていました。
まあ、良しとしましょう。
無事パーツを交換し、私のPixel3は元通りきれいなものになりました。
おおよそかかった金額は、9,000円 でした。

交換品について

交換品の印刷をみると、初期に到着した不良品と同様に、LGの2018年製造品のようでした。
1つ異なる点が、「検品 2022.3」というスタンプが押されていました。
おそらく交換対応に合わせて検品し、発送したのでしょう。
初めからやれと。このへんが中国クオリティだなぁと。

まとめ

Witrigsは中国サービスの中ではまだましな方だと思います。
返品の手続きやら、反応の遅さやら、色々と不安はあります。
今回このような対応をやろうと思ったのは、Witrigs公式のコミュニティサイトの書き込みに
「不良品で問い合わせてもなんの返事もない、僕の金は消えてしまったよ」
と海外の人が書き込んでいたものに、
「すいません。対応します。注文番号を教えてください」
とWitrigsから返信がついていたことです。一応対応するつもりあるんだと。
ただまあ最初からちゃんとした製品を送れと。

こういったことのやり取りや、配送状況の追跡などが面倒なことになった理由の1つに、
私が購入時にアカウントを作成しなかったことがあります。
ですので、こういった場合ゲスト購入はしないほうがいいなと思いました。
合わせて、Googleなどの中国の検閲に引っかかるサービスを使用せず、
別のメールを使用したほうがいいなとも。

何はともあれ、完動品を入手することができました。
トータルで4ヶ月かかったりと大変ではありましたが、
業者に頼むと35,000円以上かかるところ、9,000円で修理することができました。

なにかの参考になれば。